昔々のことじゃった。 |
さて、昔のことを話そうかと思う。 なぜかというと、ネット環境がある幼馴染というかそういう生命体が存在しないから。よってWeb上で俺の過去を知る人はいない。 ネトゲ廃人はいるが、あまぎさんがブログやホムペを持っていることはしらない。はず。 さて、俺が生まれ育ったところは何を隠そう 滋賀 である。日本の真の首都とも噂されるところだ。県庁所在地は大津という。 県のど真ん中を琵琶湖に占領されている。えーとめんどくさいんでググってみた。 県域の約6分の1を琵琶湖が占め(省略) 6分の1 である。例えば6人のあまぎさんがいたらその中の1人はたぶん琵琶湖。くらいの確率だ。 これがどれくらい恐ろしいことなのか想像に難くない。 もっとわかりやすく言えば、白雪姫の7人の小人。その中の1人の主成分は琵琶湖である可能性が考えられる。 なんかわかりにくい上に、ちょっとやだ。 ようするに滋賀に対する琵琶湖の比率すげーってことだ。 この琵琶湖。他県の人からは一様にひとつのイメージが告げられる。 汚い 否定するつもりはない。確かに、大津(県庁所在地)近くの水は緑色だ。青汁の色だ。にも関わらず飲んだら120%不健康になる。 しかもそこで釣りをするリストラされた風なOSSANの姿は見るに耐えない。というかよくその生臭いにおいに耐えられるな。と思う。 釣りをしたくなる環境には見えない。それくらい汚い。はんぱねーということである。 だが、すごいもので琵琶湖は広い。実は、一般的に汚いといわれているのはいわゆる「南部」だ。 北部はというと避暑地等になってたりする。そう、そここそが我が故郷にあたる。 そここそ。って言いにくい。 ちなみに飛行機人間コンテスト?が行われるのも北部だ。理由は簡単だ。あんな汚い南部でやって水に落ちたくないからだろう。 南部から北部に行くとありえないくらい環境が変わる。 大人の街・雄琴を中心とした歓楽街がぎっしり立ち並び、緑色の琵琶湖のにおいが無断で鼻を刺激する南部。 冬の寒い夜。猛吹雪の中、きつねと目が合ってしまいどうすればいいのかわからなくなる北部。 同じ県なのかというくらい自然が違うのである。そう。北部は自然が豊かなのだ。 まれに積雪量は福井、石川などの北陸地方を超えることもある豪雪地帯だ。 夏はというと、盆地であるために凶悪な温度上昇を記録する。 ちなみに、南東部に位置する栗東市。ここは日本でも有数の住みやすい地域だそうだ。 なんでだろうか。住みやすさに「におい」は含まれないようだ。あまぎさんは絶対住みたくないと常々思う。 ずいぶんまとまりのないことを書いてしまった。話を戻す。MY故郷のお話。 思い出す幼少時代。 春は毛虫が道を渡りきれずに途中で車に轢かれ、まるでナウシカに出てくる突進を終えて死に絶えたオーム達みたいな風景を醸し出し、 夏は吹き降ろしの生暖かい風が琵琶湖に向かって吹くため、絶えず暴風が吹き荒ぶ灼熱地帯。 秋は熊といのししの被害が多すぎて、電流が流れる「触るな!高圧電流」柵が各地で猛威をふるい、 冬は一夜にして、車が雪だるまに変わるほどの猛吹雪が発生し、気温はマイナスに達する。 そんな心温まる田舎だ。ちなみにコンビニは一山越さないとない。全然コンビニエンスじゃない。 0〜18歳まで住んでいた。あまぎさんは活発なお子さんだった。 庭を駆け回り、こたつで丸くなるような。そんな感じ。 野球だ!サッカーだ!鬼ごっこだ!バリアーだ!とそんな感じで遊びまわっておったそうな。 っていうかあまぎさんの生い立ちとか正直どうでもいい。 ようは滋賀について語りたかったんだよ。 南部はくさいしエロい。北部は不便で危険。 だってさー。実家なんて懐中電灯なかったら夜中に外歩けないんだよ? 夜警(ひのよーじんとか言うやつ)するときに気をつけるのは火の元じゃなくて、里に下りてきた熊だよ?なんか間違ってるだろ。 身の危険感じながら、他の家の注意するとかどれだけ自己犠牲に満ち溢れてるんだよ。 非日常は慣れてしまうと日常に変化する。熊が出るのは日常的。それが我が故郷。 旅行で行くのはいいかもしれないが、住むにはあまりに過酷な環境だ。 熊に死んだ振りは通じない。弱点は下り坂だ。ただし、都合よく下り坂があるとは限らない。道端で出くわしたらO☆U☆T!だ。 しかも1発タッチでスリーアウトチェンジ。来世まで出番は回ってこない。細心の注意を払うか、遺書を書いておいたほうがいい。 みたいな。 ほぼノンフィクション。 ※北海道の友達によれば、札幌から車で3時間かかって行けるそいつの田舎と同レベルだそうだ。 |
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